爬虫類日記~蛇とパンダとモドキとコオロギ~

爬虫類の飼育について、考えすぎたことを纏めています。

初心者向けコーンスネーク飼育方法、何が正解?

私自身も初心者の領域から出たとは言い難いのですが…w

でも、2匹のコーンスネークを育ててきて、自分なりのやり方を見つけることができました。

特にネットでは情報が多すぎて判断に困ることを中心に、自分なりにまとめていきたいと思います。

 

①シェルターは必要?

「シェルターは必要!」という人と、「シェルターがあるといつまでも人馴れしなくなる!」という人、いますよね?

個人的な感想としては、コーンスネークの場合、「シェルターは絶対必要」です。

ウチには2匹のコーンスネーク(スノー、シンダー)がいますが、お迎え当初はどちらもすごく臆病でした。スノーの子は特に神経質で、飼い主を見るたびに尻尾をビチビチと威嚇、手を出すと飛んでくるような子でした(飼い主が慣れておらず、ビビりがコーンに伝わっていた、という面も大きかったと思います…)。

当初はネット情報の「シェルターがあると人馴れしない」「床材はキッチンペーパーが管理しやすい」を鵜呑みにし、飼育環境もそのようにしていましたが、常にキッチンペーパーの下に隠れ、キッチンペーパーをめくれば威嚇をしてくる、という悪循環でした。

シェルターを入れてからは、飼い主が部屋にいる時は、そこに避難をするようになりました。後に記載する床材も変え、必要以上に構わなくなったことから、徐々に環境に慣れ、成長もし、威嚇をしなくなりました。

1年経過した今となっては、シェルターをケージに入れてはありますが、中に入るのは脱皮前の時のみです(シェルターに入っていたら、「あ~脱皮前かぁ」とわかるので、とても管理が楽ですw)。

ケージを開けて手を入れると、手に上ってくる程度には慣れてくれました。

 

②床材は何が良い?

私は、広葉樹マットを使用しています。広葉樹マットでなくても、ウッドシェイブ系なら何でもよいと思っています。

キッチンペーパー、ペットシーツは反対派です。理由は、コーンはニシキヘビ(ボールやカーペット)と異なり、排便の頻度が多いです。またレオパ、ニシアフの様に、決まった場所で排便をするような習慣もありません。

シート系の床材は、基本的には一部交換ができず、排せつのたびに全交換が必要になります。ベビーのコーンは、週2回程度餌を与え、週2回以上の排便をすると思います。その都度、コーンを移動させ、床材を全交換するというのは、彼らにとってもかなりのストレスになると考えました。

広葉樹マットであれば、コーンを移動させなくても、汚れたところだけを捨て、補充をすれば良い。全交換は1か月…汚れていなければ、もっと期間が空いても大丈夫です。

コーンにとっても、慣れないうちから頻回に触られたり、環境を何度も変えられたりすることが無くなるため、より環境に慣れやすくなるとお思います。

またキッチンペーパーの下に潜られてしまうのは張り合いですが、広葉樹マットに潜って、たまに顔をだす姿は、ものすごく破壊的に可愛いですよ。

 

③ハンドリングは?

Youtubeなんかでコーンスネークの動画を見ていると、お迎え当初からハンドリングをしていたりして、初心者は、こういうことができればいいなぁ、と期待もすると思います。

実際は、コーンも個体差があり、うちは2匹ともお迎え当初はハンドリングが嫌いでした(そもそも好きな子はいないと思います…気にしない子はいるでしょうけど…)。特にスノーの子は、お迎え数日でハンドリングをしようとした結果、部屋の中で逃げ回り、ベッドの下にもぐり、ベッドをどかして確保、という事態にまでなりましたw

でも、先にも書いた通り、今では自分から腕に上ってくるようになりました。

お迎え当初にハンドリングできなくても、悲しがる必要はありません。「思っていたのと違う。こんなんなら飼わなきゃよかった…」なんて決して思わないでください。

コーンが環境に慣れれば、今より絶対に落ち着きます。また、よく言われるように、飼い主が蛇の扱いに慣れれば、蛇もまた、飼い主に慣れてくれます。

YoutuberやTwitterのフォロワーさんのようにならないから、といって、落ち込まず、気長に付き合いましょう。

 

まぁ、これは、あくまで、私の場合、です。

コーンにも個体差があり、それぞれの飼育環境も違いがあります。

あと、同じヘビでも、ボールパイソンやカーペットパイソンの場合、まったく違ってきます(私はボールの場合は、シェルターなしのキッチンペーパー&ペットシーツ使用という、真逆のことをやっていますw)。

それぞれが、それぞれで、正しいやり方を見つけていければ良いのではないかな、なんて思っています。

ヘビダニ問題について考察

とあるショップでのヘビダニ問題。

一度、批判的なツイートをしたのですが、蛇をそこそこ飼育している身として、きちんと理解をしなくては、と思い、私なりに色々調べ、詳しい方に聞き、勉強し、改めて考察しました。

 

①トリートメントについて

トリートメントが行われていなかったのではないか、という疑惑も持たれていましたが、詳しい方に話を伺ったところ、どうやら駆虫を行っても、その時点で卵が産みつけられていたら、卵までは駆除しきれないそうです。

駆虫後、パッキングして発送、発送中に卵が孵化し、中継先で開封し発覚…ということはあり得るのではないか、とのことです。

だからと言って回避はできなかったのか、というと、それは違うらしく、卵が孵化する可能性も見越した期間も含めて、お店で立ち上げを行うのが、一番の理想であると…。

もちろん、これは買う側の理論です。売る側にとっては、立ち上げに十分な時間をかければかけるほど、維持費もかかり、その分、生体価格を上乗せせざるを得なくなります。

買い手側は、生体の値段にはそのあたりのことも含まれていると理解して購入する必要があるのでしょう。早く手に入れたい、安く手に入れたい、という人は、このあたりを十分に理解しておく必要があるのかも知れません。

 

②ヘビダニについて

古参の爬虫類飼育者、蛇飼育者にとって、輸入個体にダニがついていることは当たり前で、ダニの駆虫は個人でも普通に行っていたそうです。

今や日本では爬虫類もペット化し、それに伴い、飼育者にとって、大切な家族となりました(その割に法整備がいまいち、らしいです…)。それに伴い、(私も含めて)駆虫を前提で爬虫類をお迎えするという感覚は無い…でも、それが時代の変化であり、今のショップは、それを踏まえて生体の販売を行う必要があるのだと思う…前述の詳しい方がこのように仰っていました。

今回のショップも、古参で知識も豊富な方々とのことです。それだけに、一般飼育者と比較し、ダニに対する認識が異なっていたのかも知れません。もちろん、ショップの方々もそのあたりは理解していたと思います。それでも、どこかで問題としての捉え方にズレがあったのではないでしょうか。

 

③発覚後の対応について

同時期に別のショップで、トカゲモドキ寄生虫の問題がありました。トカゲモドキ寄生虫と、ヘビのダニ、深刻さでいえば、寄生虫の方が問題です。

それでも、別のショップの問題がそこまで大きくならなかったのは、発表の時点で当事者への対応も決定していたからではないでしょうか。

また、こちらの(ヘビダニの)ショップは普段からライブショップやユーチューバーとのコラボ等、派手なパフォーマンスを好んでいるように見えます。それにより熱狂的な支持者がいると同時に、批判的に考えている方も、また多いのでしょう。知名度が上がり、利用者が増えれば、相対的に(どうしても)嫌な思いをする方も増えるのは当然のことです。

多分、それも含めて、この店の管理者の演出・プロデュースなのだと思います。ただ、今回はそれが問題の深刻さ以上に話が大きくなる原因にもなっているのではないでしょうか。

 

④YouTuberの反応について

対策を発表した際、様々なコメントがリプに上がっていました。このお店には、2名の有名YouTuberと強いつながりがあります。そのうちのお一人が、店の対応を賞賛していました。これも問題を必要以上に大きくしたのだと思います。

一般的な会社おけるクレーム対応でも、身内による擁護は悪手だと思います。身内では無いのでしょうけど、今までの経緯から身内と思われても仕方ない立場にあるのは間違いありません。

ここで、『今後は私も対策に注目し、また、安心してお迎えができるショップになったことを見届け、皆様に報告したいと思います』くらいの気の利いたことをリプしていれば、反応もかなり違ったものになったのではないかな、と思います。

 

最後に…

いろいろ勉強した結果、今回の件で、あのショップの対応は問題はありませんでした、とまでは思えませんでした。

でも、必要以上に叩かれたていた(いる)のも事実なんだろうなと理解しました。

私も、若干批判的なツイートをしましたが、いろいろ学んだ結果、今は削除させていただきました。

当事者同士で和解に向けて話が進んでいるのであれば、周囲が何かを言う必要もないでしょうし、イベントに出るのも、トリートメントの目処がついて営業を再開するのも、ショップの自由で、誰にも文句は言う権利なんてないと思います。

その上で、このショップは信頼に値する、このショップでお迎えしたい、リピートしたい、と思う方が今後も利用をすれば良いのだと思います。


また、後半の対応については、社会人として、クレーム時の対応のあり方についての確認にもなりました。

 

以上、蛇飼育初心者なりの考察でした。