爬虫類日記~蛇とパンダとモドキとコオロギ~

爬虫類の飼育について、考えすぎたことを纏めています。

ヘビダニ問題について考察

とあるショップでのヘビダニ問題。

一度、批判的なツイートをしたのですが、蛇をそこそこ飼育している身として、きちんと理解をしなくては、と思い、私なりに色々調べ、詳しい方に聞き、勉強し、改めて考察しました。

 

①トリートメントについて

トリートメントが行われていなかったのではないか、という疑惑も持たれていましたが、詳しい方に話を伺ったところ、どうやら駆虫を行っても、その時点で卵が産みつけられていたら、卵までは駆除しきれないそうです。

駆虫後、パッキングして発送、発送中に卵が孵化し、中継先で開封し発覚…ということはあり得るのではないか、とのことです。

だからと言って回避はできなかったのか、というと、それは違うらしく、卵が孵化する可能性も見越した期間も含めて、お店で立ち上げを行うのが、一番の理想であると…。

もちろん、これは買う側の理論です。売る側にとっては、立ち上げに十分な時間をかければかけるほど、維持費もかかり、その分、生体価格を上乗せせざるを得なくなります。

買い手側は、生体の値段にはそのあたりのことも含まれていると理解して購入する必要があるのでしょう。早く手に入れたい、安く手に入れたい、という人は、このあたりを十分に理解しておく必要があるのかも知れません。

 

②ヘビダニについて

古参の爬虫類飼育者、蛇飼育者にとって、輸入個体にダニがついていることは当たり前で、ダニの駆虫は個人でも普通に行っていたそうです。

今や日本では爬虫類もペット化し、それに伴い、飼育者にとって、大切な家族となりました(その割に法整備がいまいち、らしいです…)。それに伴い、(私も含めて)駆虫を前提で爬虫類をお迎えするという感覚は無い…でも、それが時代の変化であり、今のショップは、それを踏まえて生体の販売を行う必要があるのだと思う…前述の詳しい方がこのように仰っていました。

今回のショップも、古参で知識も豊富な方々とのことです。それだけに、一般飼育者と比較し、ダニに対する認識が異なっていたのかも知れません。もちろん、ショップの方々もそのあたりは理解していたと思います。それでも、どこかで問題としての捉え方にズレがあったのではないでしょうか。

 

③発覚後の対応について

同時期に別のショップで、トカゲモドキ寄生虫の問題がありました。トカゲモドキ寄生虫と、ヘビのダニ、深刻さでいえば、寄生虫の方が問題です。

それでも、別のショップの問題がそこまで大きくならなかったのは、発表の時点で当事者への対応も決定していたからではないでしょうか。

また、こちらの(ヘビダニの)ショップは普段からライブショップやユーチューバーとのコラボ等、派手なパフォーマンスを好んでいるように見えます。それにより熱狂的な支持者がいると同時に、批判的に考えている方も、また多いのでしょう。知名度が上がり、利用者が増えれば、相対的に(どうしても)嫌な思いをする方も増えるのは当然のことです。

多分、それも含めて、この店の管理者の演出・プロデュースなのだと思います。ただ、今回はそれが問題の深刻さ以上に話が大きくなる原因にもなっているのではないでしょうか。

 

④YouTuberの反応について

対策を発表した際、様々なコメントがリプに上がっていました。このお店には、2名の有名YouTuberと強いつながりがあります。そのうちのお一人が、店の対応を賞賛していました。これも問題を必要以上に大きくしたのだと思います。

一般的な会社おけるクレーム対応でも、身内による擁護は悪手だと思います。身内では無いのでしょうけど、今までの経緯から身内と思われても仕方ない立場にあるのは間違いありません。

ここで、『今後は私も対策に注目し、また、安心してお迎えができるショップになったことを見届け、皆様に報告したいと思います』くらいの気の利いたことをリプしていれば、反応もかなり違ったものになったのではないかな、と思います。

 

最後に…

いろいろ勉強した結果、今回の件で、あのショップの対応は問題はありませんでした、とまでは思えませんでした。

でも、必要以上に叩かれたていた(いる)のも事実なんだろうなと理解しました。

私も、若干批判的なツイートをしましたが、いろいろ学んだ結果、今は削除させていただきました。

当事者同士で和解に向けて話が進んでいるのであれば、周囲が何かを言う必要もないでしょうし、イベントに出るのも、トリートメントの目処がついて営業を再開するのも、ショップの自由で、誰にも文句は言う権利なんてないと思います。

その上で、このショップは信頼に値する、このショップでお迎えしたい、リピートしたい、と思う方が今後も利用をすれば良いのだと思います。


また、後半の対応については、社会人として、クレーム時の対応のあり方についての確認にもなりました。

 

以上、蛇飼育初心者なりの考察でした。